Soma24

HubSpotクレジットに関する基礎知識|2025年12月更新

2026年02月11日更新 2025年07月08日初出)|執筆者:西岡草実(Soma Nishioka)
CRM

HubSpotクレジットは、HubSpot内にある各種AI・データエンリッチメント機能を利用するたびに消費します。今回はこのクレジットをどこで使うのか、どの機能にいくら消費するのかなどを説明します。

HubSpotクレジットとは

HubSpotクレジットとは、例えば顧客対応エージェントやスマートプロパティーといった特定のHubSpot機能を使うときに必要な「ポイント」のようなものです。

使った分だけクレジットが減っていく仕組みなので、実際にサービスを利用した分だけ支払いが発生します。たとえば、AI機能を1回使うとクレジットが10ポイント減る、といったイメージです。クレジットの残りは管理画面でいつでも確認でき、もし足りなくなりそうな場合は追加で購入することもできます。

ちなみに未使用分の翌月繰越はできません。

有料プラン(Starter以上)を契約していると、1ヶ月ごとに一定数のクレジットを付与されます。それが以下の表になります。

プラン1ヶ月あたりのクレジット数
Starter500
Professional3,000
Enterprise5,000

多くのHubSpotユーザーが複数のサービスを異なるプランで契約していると思いますが、その場合は一番上のプランのクレジット数が適用されます。例えば、Marketing Hub ProfessionalとSales Hub Enterpriseの両プランを契約している場合、Enterpriseのクレジット数(5,000)が割り当てられます。

HubSpotクレジットで利用できる主な機能

クレジットを消費する機能として、スマートプロパティー購入者の興味関心(バイヤーインテント)、データエンリッチメントという機能があります。Pro以上を契約していると「顧客対応エージェント」といういわゆるAIエージェントの機能を利用できるようになります。

プランHubSpotクレジットで利用できる機能
Starter・スマートプロパティー
・購入者の興味関心
・データエンリッチメント
Professional・スマートプロパティー
・購入者の興味関心
・データエンリッチメント
・顧客対応エージェント
Enterprise・スマートプロパティー
・購入者の興味関心
・データエンリッチメント
・顧客対応エージェント

スマートプロパティーの概要

スマートプロパティーの入力画面

スマートプロパティーは、ざっくりいうとWeb上、あるいはCRM内のデータを参照して自動的に値を埋める(スマート入力する)機能になります。

わざわざ顧客に情報を入力してもらわなくてもHubSpot側で自動で調べて値を埋めてくれるので便利な存在です。1レコード10クレジットの消費をします。例えば、画像の例だと「日本オラクル株式会社の上場区分をスマート入力する」で10クレジットの消費になります。

作成方法や利用方法については下記の記事をご覧ください。

▶-  HubSpotスマートプロパティーの作成と利用に関して

購入者の興味関心(バイヤーインテント)の概要

hs_buyerintent_img

購入者の興味関心(バイヤーインテント)は逆引きIP機能です。IPアドレスをもとにWebサイトに訪れた訪問者の企業を特定して可視化することができます。HubSpotクレジットは閲覧できる数や訪問してきた企業を自動追加しようとした際に消費されます。

利用方法・設定方法については下記の記事をご覧ください。

▶- HubSpotバイヤーインテント(購入者の興味関心)機能の活用方法

データエンリッチメントの概要

データエンリッチメントは、HubSpotが持っている企業データを、追加したいレコード(コンタクト・会社)に付与する機能です。その企業データが海外のデータベースなので、一部項目は英語で表示されたり、ドメインで判断されてしまうので、意図していた結果とは異なるデータが追加されてしまうなどいくつか欠点も見受けられました。

データエンリッチメントの実行画面

まだデータエンリッチメントに関する記事を書いていないので、ここでデータの付与方法を紹介します。画像の「レコードを情報強化」をクリックいただき、消費するクレジットを確認いただき了承するボタンをクリックすることで情報が付与されます。2025年9月3日、このデータエンリッチメントではクレジットは消費しないようになりました。

スマートプロパティーの付与場所と間違えて、データエンリッチメントのボタンを押さないように注意ください(筆者は一度やらかしました)。

詳細が知りたい方は下記の記事をご覧ください。

注意

今回紹介したものはデータエンリッチメントの機能の1つでしかありません。フォーム短縮機能やワークフローでの自動付与、一括付与などエンリッチメントが関わる機能は多いです。使用に困ったらHubSpotのサポートに問い合わせください。

顧客対応エージェントの概要

顧客対応エージェントの設定画面

HubSpotのAIを使って、サイト訪問者の質問に答えることができます。エージェントが参照するデータはHubSpot内部のコンテンツ(Webサイト、ブログ、ナレッジベースなど)、その他ファイルを追加できます。AIは24時間体制のサポートを可能にしてくれ、かつ人間のサポートを必要とする場合はエスカレーションも可能です。

会話にエージェントからの返信が少なくとも 1 つ含まれている場合、HubSpot クレジットが100消費されます。詳細が知りたい方は下記の記事をご覧ください。

各機能のクレジット消費量目安

各機能のクレジット消費量は、使用する機能によって異なります。

  • スマートプロパティー、購入者の興味関心 :1レコードあたり10クレジットカード
  • 顧客対応エージェント :会話1つにつき100クレジット

クレジットを効率的に管理する

クレジット使用状況の確認画面

消費クレジットの確認方法

スーパー管理者または請求管理者の方は、HubSpotクレジットの利用状況を定期的にチェックすることをお勧めします。確認方法・手順は以下の通りです。

  1. HubSpotアカウントで、右上のアカウント名をクリック
  2. 「アカウントと請求」を選択
  3. 「使用と制限」タブをクリック
  4. 左のサイドバーから「HubSpotクレジット」を選択

ここで以下の情報を確認できます。

  • 月次割り当て(何件のクレジットが利用できるか)
  • 今月の使用状況
  • 機能別の使用内訳
  • 使用状況ログ

通知設定とルール設定

使用量しきい値に対して、グローバルバナーと通知Eメールの形式でのリアルタイム通知がトリガーされます。

  • 使用率75%:早めの対応を促す通知
  • 使用率85%:注意喚起の通知
  • 使用率90%:緊急対応を促す通知
  • 使用量超過:自動アップグレードのトリガー

クレジットは組織全体で共有されるリソースです。

無駄遣いを防ぐためにも部門ごとの利用数を設けたり、大量にクレジットを消費する際には承認フローを設けるなどの対応が必要でしょう。

クレジットを追加購入する場合

クレジット追加購入の画面

HubSpotクレジットは1,000クレジット単位(1,080円/月)で何件でもご購入いただけます。5,000、30,000、または100,000クレジットのパックが推奨されています。

クレジット残高が足りなくなった場合は、必要な分を追加購入することで引き続き機能を利用できます。追加購入時は所定の単価で課金され、購入したクレジットが即時反映されます。

例えば、一括付与などのエンリッチメントを行った場合、大量のクレジットを消費します。そういった時に月末までこの使用ペースで持ち堪えられるか、本当にこのエンリッチメントは必要なのか、は追加購入を検討する際に心に止めておくべきです。

重要な注意点

未使用のクレジットは各使用期間の終了時に失効し、翌月に繰り越されません。つまり、月末に余ったクレジットは翌月に持ち越せないので、計画的な使用が重要です。

自動アップグレード・従量課金制について

【2025年12月追記】これまでは「最初に付与される分を使い果たす分には問題ありませんが、クレジットを追加購入後は使い果たすと自動的に課金される状態」でした。

今回、新たなオプションが追加され、より柔軟性が増しました。それが従量課金制です。

追加クレジット未購入自動アップグレード従量課金制
クレジット使用量が上限に達すると、次回のリセット日までクレジットを消費するAI機能が一時的に停止されます。追加クレジット購入後、月間上限を超過した場合、残りの契約期間は上位のクレジットパックに自動アップグレード月間上限を超えた分のみ超過料金として請求。リセット日に元の上限に戻る。10クレジット単位で請求。
追加クレジットの購入で解除可契約終了時のみダウングレード可月額上限の設定が可

詳細が知りたい方は下記の記事をご覧ください。

終わりに

HubSpotクレジットは、AI機能やデータエンリッチメントを効率的に活用するための重要なリソースです。適切な管理と計画的な使用により、ビジネスの成長に合わせて最大限の価値を引き出すことができます。

定期的な使用状況の確認、チーム内でのルール設定、そして必要に応じた追加購入により、クレジット不足による業務の停滞を防ぎながら、HubSpotの高度な機能を継続的に活用していきましょう。

メールアドレスの入力間違いにはご注意ください。

次のメールアドレスは、メールの受信設定や判定基準によりニュースレターが届かない場合があります。携帯キャリアの受信設定をご変更いただくか、別のメールアドレスのご登録をおすすめしています。

携帯キャリアのメールアドレス
例:@docomo.ne.jp、@au.com、@i.softbank.jp

Appleのメールアドレス
例:@icloud.com、@me.com、@mac.com

関連する記事